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キャリコンサロン

【キャリコンインタビュー】宮治有希乃さん

インタビュー

「出来事を自分事としてとらえ、自ら考え、自ら行動する力が大事」
北海道初のキャリアカフェを開催した、「自走力」向上支援キャリコン

 

「自走力」をキーワードに、北海道でフリーランスのキャリアコンサルタントとして、企業の研修講師や人事・採用コンサルティングなど様々な活躍をされている宮治有希乃さん。

2020年3月にはキャリコンサロンが主催するワークショップ「キャリアカフェ」の北海道版でファシリテーターも務められました。今回はそんな宮治さんがキャリアコンサルタントになったきっかけや、キャリアカフェ実施された経緯などを取材させていただきました。

 

 

「人の人生に直接かかわりたい」想いで一念発起しキャリアの世界に

 

-まずは宮治さんがキャリアコンサルタントを志されたきっかけについて伺えますか。


私がキャリアコンサルタントを知ったのは2006年のことです。当時、パソコンスクールでインストラクターをしていたのですが、一方で元々人への興味が強く、もっと人の人生に直接関われる仕事がしたいという思いも抱えていました。
そんな私の職場に雇用・能力開発機構の「キャリア・コンサルタント養成講座」の案内が届き、会社の推薦もあって受講する機会を得られました。
養成講座で自分と向きあっていく中で自分の興味や意思が明確になったことから、本格的に人の支援に軸足を移そうと、2007年に外資系の人材総合サービス会社に転職し、一年目に産業カウンセラー、二年目にGCDF-Japanキャリアカウンセラーの資格を取得しました。

 

担当スタッフの定着への悩みから自走力を軸に。

「自分で選ぶ感覚」と「決めたことは必ずやる」

アドバイスでやりたいことに一歩踏み出せる人へ

 

-そうしてキャリアの支援に乗り出された宮治さんですが、「自走力」を活動の軸に置いてこられたと伺いました。これはどういうものなのですか。


一言でいうと、「自ら考え、自ら行動する力」のことです。
転職した人材総合サービス会社が海外のコールセンターの運営を請け負ったことから、私も最大800人ほどの派遣社員に関わるようになったのですが、会社に依存的な考え方を持つ方も多く、あるとき急に人が辞めたり来なくなってしまうことが続いたんです。
実際に辞めるといわれた方に理由を聞くと「クレームがあった」というのですが、私からすると些細な事で…でもその人からすると大きな問題なんですよ。それでやめてしまった方に10年ぐらいたってお会いしたら、働ける場所がなくなってしまったと聞いたこともありました。

やはり、一度どこかで逃げてしまうと、同じことの繰り返しになって、いつしか行き場をなくしてしまうんですよね。でもこんな悲しいことないじゃないですか。初めはやりたいことを目を輝かせながら話をしてくれた人が、ちょっとした失敗から何もできなくなってしまうなんて・・・。
これは派遣社員だけでなく、次に転職したITベンチャーでも、正社員に同じように逃げ癖がついている方がいらっしゃいました。ただ、そういう人たちも社員教育などで自分で考える力が身に付くと見違えるようになるんですよ。
そんな人達を見ているうちに、起こっている現実を環境や周囲の人のせいにせず、自分事としてとらえて、できることで一歩踏み出すことを大事に、支援に携わるようになりました。


-それで「自走力」を心掛けた対応をされることにしたんですね。面談の際などに具体的に気を付けていることはありますか。

 

とにかく、何か行動変革につながるヒントを持って帰ってもらうことです。ただ、最初からすべて自力で考えられる方は少ないので、必要に応じて判断材料をご提供しながら一緒に考えることが多いですね。
人は比較対象がない中だと決断しにくいと考えています。ですので、クライアントと同じ世代、同じ性別、同じような環境の人の事例や平均的な情報を元に「あなたのような人は、こんな時にこんな選択をした」といった形で情報提供しています。
また、何か提案する場合には、必ず二つ以上の案を挙げることも大事にしています。
一つだとそれが正解のように見えてしまいがちなので、できれば三つ、最低でも二つご提示して、まずはクライアントが自分で選んだ実感を持ってもらって、自分で選んだ以上は、それをしっかりやってもらうように働きかけています。
実は研修講師の仕事が増えてから、企業からもこちらに丸投げするような依頼があったりもするんです。でも、そんな時にも「社員を育てるのは企業の方であること」必ずお伝えして、企業の担当者に自ら事後のフォローや改善に取り組むことをお願いしています。
私ももちろんしっかりとフォローしますが、結果的に内製化まで伴走できたらという想いが強いです。外部講師としてその場だけの社員育成ではなく、組織全体の活性化に貢献するために何ができるかを常に考えて携わっています。

 

支援のベースは豊富な実践とひたすら取り組んだ学びで構築。

「ワクワクしたらすぐ動く」土台を作ってくれた「陽転思考」との出会い

 

-相手も問わず「自走」の姿勢を貫いていらっしゃるんですね。その関わり方はどのように組み立てられたのでしょう。


これまで対人支援で7,000人程、企業支援も50社以上に携わってきた実践の中で構築した部分が大きいです。また、これまで1,000万円以上を学びに投資してきているので、そこから得た知識も活用しています。特に心理学やNLP™は、人材総合サービス会社時代にスタッフのことを理解しようと必死に取り組んだこともあり、経験との掛け合わせで、クライアントの的確な把握と問題の見立てに役立っています。

 

-支援の実績もさることながら、自己投資の量もものすごいですね。勉強するものや講座はどのように見つけられているんですか。


入口は単純なんです。心理学を学んだときは、相手の考えと感情がわからない…考えや感情っていうと心理か…となり…インターネットで講座を調べて、日程が合えば遠征してでも足を運びました。
ファシリテーターに興味を持った時も、「ファシリテーター 勉強」とか、「ファシリテーター 資格」で検索して出た講座はほぼ全て受けたと思います。
あとは人の意見も大事にしていますね。例えばFacebookでつながっている方が「よかった」と言っている講座は必ず私も参加するようにしていました。


-まさに「自走」でスキルを積み上げられたんですね。しかもそれを今の仕事にも生かされている。そんな風に興味を実績につなげる秘訣は何かあるのでしょうか。

 

とにかく「ワクワクしたらすぐ動く」事でしょうか。結局やりたいと思ってもすぐ動かないと、その間にどんどん状況が変わってしまうんですよ。だから、私は「いいな」と思ったらすぐやるし、逆に合わないと思えば誰がなんと言おうとやりません。
人間関係も、やりたいことに向かった先でできる繋がりを大切にしていけば、自然と気が合う人が周りに集まるので、その意味でも感性に従うことは大事にしていますね。

といっていると、私がものすごいポジティブな人間なように思われるかもしれませんが、むしろ以前は非常にネガティブでした。
そんな私が前を向けたのは「陽転思考」を提唱されている和田裕美さんに出会ったからなんです。
英会話スクールで世界2位を取った方なのですが、人材総合サービス会社に入社した頃にたまたま見つけた本を読んで、営業のスペシャリストらしからぬ彼女の温かい人柄に惹かれました。そこから本を全て買い、ご本人に会いに東京まで行って、陽転思考のインストラクターの資格も取りましたよ。
陽転思考は、ネガティブでもいいし、辛かったら泣いてもいい。ただ、ずっとそのままでいるのか?それとも少しでも良いことをみつけて前に進むのか?どちらを選択していきますか?という考え方なんです。
陽転思考に出会ったときは私もネガティブな自分を改めようともがいて、疲れてしまっていた時だったんですよ。ポジティブ思考疲れも経験しています。でもこの考え方を知って、泣いてもいいんだと。ただ、できることなら楽しく過ごしたいよねと気持ちが楽になったのを覚えています。
それからは人や物のいいところに目が向けられるようになりましたし、和田さんをきっかけに心地よい人のつながりも増えて、今思い返すと「自走」を意識したのもそれが始まりだったのかもしれません。

 

サロンを知ったのは会社員時代に声をかけた塚田さんの存在から。

北海道の第一号として全国団体に関わる意義を求めてサロンに加入

 

-陽転思考と和田さんの存在が今の宮治さんに大きな影響を与えていたんですね。そんな宮治さんがキャリコンサロンに入ったのはどんなきっかけからだったのですか。


キャリコンサロンの運営元であるHRラボとの接点は、会社員時代に代表の塚田さんから、キャリコンサーチを通じて「一緒にやらないか」と声をかけていただいたのが始まりです。その時は会社員で、ワーカーホリック気味に働いていたので、止む無くお断りしたのですが、たまたま私の屋号も「HR LABO」だったことから名前だけは覚えていたんです。
次に接点ができたのは、フリーランスで活動を始めようと情報収集していた時。
キャリコンサロンのページが目に留まって、代表のお名前を見てあの塚田さんかと。ホームページを読み進めると、北海道のメンバーが誰もいないじゃないですか。北海道って土地柄なのか、全国団体とか全国ツアーでもカバーされていることが少ないんですよね・・・。
だから私が入ることで北海道の第一号にもなれるし、サロンも全国団体としてのアピールの一助になるのではないかと思い、参加を決めました。

 

サロンメンバーとしての活動と人脈の幅の拡大を目指してキャリアカフェを開催。

男性参加者を見据えたワークの追加で満足度の高いイベントを実現

 

-そうしてサロンに参加されたんですね。これまでの活動で印象に残っていることはありますか。


 一つは研修部の活動ですね。私自身研修講師として感じていることなのですが、研修講師って手の内を明かしたがらないところがあるのですが、講師や講師を目指している方が経験や知識をシェアする場ができたのは、刺激的で有意義な時間になったと思います。
 仕事の面では、キャリコンサロンメンバー向けに北海道でジョブカードの作成支援の募集があったときに、ほぼ名指しでお話をいただいたこともありました。人数が少ないエリアのメリットですかね(笑)。実際の仕事につながることで、学びだけでなく実益もあるサロンだと実感しました。
 私もキャリコンの団体にいくつか参加していますが、東京主導の団体は、どうしても地方の人がお客様になってしまうのが勿体ないなと思っています。キャリアカフェの開催に手を挙げたのも、サロンの一員としての活動の機会や他のメンバーとの接点を増やしていきたいという思いがあったからです。

 


     
-宮治さん自身、「キャリコンサロンで」というだけでなく、「全国団体の中の地方メンバーとして」活動の幅を広げることに強い思いをお持ちだったんですね。実際にキャリアカフェを開催されてみていかがでしたか。


単純に面白かったです。他の地域では女性が多いイベントなんですが、北海道では半数以上が男性だったので、より理論的な雰囲気になったなぁという印象でした。
キャリアカフェには、対話に重点を置いた体感型の内容というイメージを持っていたのですが、一方で理論を好む男性の参加者に、持って帰ってもらうものを渡すにはどうしたらいいかと色々考えて、今回、自己対話のワークを独自に加えてみました。
バリューカードを使ったワークで、「安心・安全」を大切にしていることがわかったら、「自分にとっての安心・安全はどんなものなのか」。それで「帰る場所があること」だとなったら、今度は「帰れる場所ってどんなところか」というように10回以上深堀して自分を探っていってもらったんです。たったこれだけのことですが、終了後にtwitterやLineでも、より肚落ちできたという声を多くいただいて、満足度の高いイベントができたのではないかと思います。
ただ、学び文化が根付きづらい北海道の方の気質に合わせて、三時間のコンテンツを二時間に詰め込んだことで、シェアタイムが十分に取り切れなかったかなと。次回に向けての反省点ですね。

 

札幌支部の設立とキャリアカフェの定期開催が目標

キャリコンとして企業の社外メンターの活動にも意欲

 

-満足も得つつ、次につながるポイントも見えたようで。それは次回も楽しみですね。そんな宮治さんは、サロンメンバーやキャリコンとして、今後どういう方向を目指していきたいと思っていらっしゃるのでしょうか。


キャリコンサロンのメンバーとしては、札幌支部を作ることが一番の目標ですね。
今、北海道が私と私の知り合いの方の二人しかおらず、支部長(仮)の状態なので、まずはこの(仮)を取りたいです。幸い、今回のキャリアカフェから興味を持って下さった方もいて、塚田さんからも「支部化に向けて動こう」と言葉をいただいているので、三人にして支部化を打診してみます。支部化が叶ったらほかの支部と同じように、定期的に勉強会を開いて、同じ志を持った方と知識を深めながら、支部を盛り上げていきたいですね。それからキャリアカフェについても、三か月に一回ぐらいのペースで開いて、定期的に参加者のキャリアをメンテナンスする場として育てていきたいと考えています。

またキャリアコンサルタントとしては、企業の中の1on1のサポートなど、社外メンターとしての活動を増やしていきたいという思いがあります。
今、既に何社か社外の人事担当者として、月に一回の社員面談と企業への改善提案の仕事をしているので、その活動を広げていきたいですね。人事としても5年以上の経験があるので、その経験も生かして、社内では言いづらいことも気軽に話せる「利害関係のない身近な相談相手」のポジションを確立していけたらと思います。

 

-というとキャリアコンサルタントとして見ているのは「個人」ではなく「企業」なのですか。


私、基本的に組織人なんですよ。20年のキャリアのうち18年を企業で過ごしてきましたし。
でも社会的にも大多数が組織の中で働きたい人なのではないかと思うので、その人達が働きたいと思う企業を増やすことに重点を置こうと思っています。
私が関わることで企業で働く人のパフォーマンスが向上させながら、高い能力を持った方々のシナジーでより強い組織も生み出していけたらいいですね。そのうえで、クライアントとクライアントがやりたいことが実現できる企業をうまく結びつけることができれば、北海道全体がもっと活性化していくとも思うので、そのために力を尽くすのが私が一番やりたいことです。

 

-それでは最後に、キャリコンサロンに興味を持たれている方にメッセージをお願いします。


キャリコンサロンは、「仕事をもらおう」ではなく、「キャリコンとしての仕事を創造していこう」という意識を持ったメンバーが多い、自走力にあふれた団体だと思っています。意欲がある人の挑戦をサポートする環境も整っているので、強い思いを抱えた人や興味がある人は積極的に参画してほしいですね。
特に、北海道のキャリコンの方、今後の支部化だけでなく、北海道のキャリコンの市場をもっと盛り上げていくためにぜひ協力をお願いします。ご参加をお待ちしています!

 

-宮治さん、ありがとうございました。

 

 

 


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