キャリアコンサルタントの資格を取ったものの「どう活かせばいいのかわからない」「仕事につながるイメージが持てない」と感じていませんか?
実は、キャリアコンサルタントは企業・教育機関・自治体・フリーランスなど、さまざまな場で求められている資格です。
本記事では、キャリアコンサルタントの資格の活かし方を具体的な事例とともに紹介し、選ばれるための差別化戦略についても解説します。これから活動の幅を広げたい方や、副業・独立を目指す方はぜひ最後までご覧ください。
目次
キャリアコンサルタントの資格の活かし方
キャリアコンサルタントとは、キャリア設計や職業選択を通じて、一人ひとりの人生を支援する国家資格です。
しかし「キャリアコンサルタントの資格をとったけど、どう活かせば良いのかわからない」「仕事につなげられない」など、悩みを持っている方も多いでしょう。
ここでは、キャリアコンサルタントの資格を具体的にどう活かせるか、8つの方法をご紹介します。
勤め先企業のキャリア開発部署等で仕事を請け負う
キャリアコンサルタントの資格を活かして、勤め先企業で社内キャリア支援に携わる方法があります。たとえばすでに人事部門やキャリア開発部署が社員面談を行っている企業であれば、社内キャリアカウンセラーとして正式にその業務に就く道があります。
また、制度がまだ整っていない企業であれば、“社内キャリアカウンセラー”という新たな役割を自ら提案することも可能です。社員の相談窓口としてキャリア面談を行ったり、キャリアプランの作成をサポートしたりすることで、従業員のモチベーション向上や定着率アップにも貢献できます。
社内事情をよく理解している立場だからこそ、現実に即した具体的なアドバイスができる点は大きな強みです。まずは人事部や上司に「セルフ・キャリアドック」の導入を提案することで、社内プロジェクトとして正式な業務に結びつけやすくなります。
大学・高校など教育機関のキャリアセンターで勤務する
大学や高校のキャリアセンターでは、学生の就職活動や進路選択を支援する役割を担います。主な業務は、授業の合間に行う短時間のキャリア面談、履歴書やエントリーシートの添削、就活セミナーやガイダンスの講師など、多岐にわたります。
こうしたポジションでは、国家資格を持つキャリアコンサルタントが歓迎されることが多く、採用情報は大学の公式求人ページや教育系の求人サイトなどで公開されています。
なかには未経験者を対象にした非常勤・週1回勤務の求人もあり、本業と並行してキャリア支援の経験を積むことも可能です。教育機関での支援に関心がある方は、まずは兼業から始めてみるのも良いでしょう。
ハローワーク・自治体の就労支援窓口で相談員として働く
ハローワークや自治体の就労支援窓口では、求職者の職業相談や職業訓練の案内などを行う相談員として働くことができます。具体的には、求人の探し方を一緒に確認したり、履歴書や職務経歴書の書き方を丁寧にアドバイスしたりと、「就職活動の基本」を支援する業務が中心です。
支援内容が定型化されていることも多く、キャリア支援の実務経験がない方でも始めやすい環境といえるでしょう。
また、行政機関であるため雇用条件が比較的安定しており、非常勤や短時間勤務の求人も多く見られます。まずはお住まいの自治体の公式サイトやハローワークの採用情報ページをチェックしてみるとよいでしょう。
キャリア支援のマッチング・スキルシェアサイトに登録する
「ココナラ」「ストアカ」などのプラットフォームにプロフィールを掲載し、スポット相談や講座を提供する働き方です。料金設定・サービス内容を自由にカスタマイズでき、副業デビューにぴったり。
実績やレビューが増えるほど依頼が届きやすくなるので、最初は低価格でモニターを受け付け、評価を集めると軌道に乗りやすいです。
転職エージェント・人材紹介会社でキャリアコンサルタント職に就く
転職エージェントや人材紹介会社では、企業の求人と求職者をマッチングする「キャリアアドバイザー」として活躍できます。主な業務は、面談を通じて求職者の希望やスキルをヒアリングし、担当する企業の求人を紹介することです。
営業的な要素も含まれるため、求職者と企業の両方をサポートしながら成果を出す力が求められますが、その分成果が数字で可視化されるため、達成感ややりがいを感じやすい仕事でもあります。
キャリアコンサルタントの国家資格を持っていると、面談力やヒアリングスキルの高さを裏付ける材料となり、採用選考においてプラスに働くケースが多いのもポイントです。
企業研修・セミナー講師として登壇する
社員向けのキャリアデザイン研修やメンタルヘルス研修を企画・実施します。講師としての経験がなくても、ファシリテーションの基礎を学び、スライドとワークシートを用意すればスタート可能です。
まずは知人の会社や中小企業支援機関の無料セミナーで登壇の場数を踏み、実績を“講師プロフィール”として公開すると信頼度が上がります。
さらに、HRラボ株式会社のようなキャリア支援企業と業務委託契約を結ぶことで、企業向け研修案件の紹介を受けられるチャンスも広がります。 実績と信頼がある運営元を通じた登壇は、個人では届きにくい大手企業案件への第一歩となるでしょう。
オンラインキャリアコーチとして副業・フリーランスで独立する
Zoomなどのオンラインツールを活用し、自宅から全国のクライアントにキャリア相談を提供する働き方です。場所や時間にとらわれずに活動できるため、子育て中の方や地方在住の方にも始めやすいスタイルとして注目されています。
集客のためには、SNSやブログで「相談の流れ」「料金体系」「利用者の声」などをわかりやすく発信し、問い合わせフォームや予約ページへの導線を設けるのが効果的です。
1回60分あたりで数千円〜数万円の料金設定も可能で、スキルや実績次第では高単価のサービス提供も目指せます。副業として始めて、将来的にフリーランスとして独立する道も視野に入れることもできるでしょう。
再就職支援会社で早期退職者リストラ対象社員のキャリア再設計をサポートする
企業の希望退職や早期退職プログラムで離職する人を支援します。自己分析、応募書類作成、面接練習のほか、転身を前向きに捉えられるようメンタルフォローも行います。
成果報酬型が多く、支援が成功すると追加報酬が得られる仕組みも。社会貢献性が高いため、やりがい重視の方に向いています。
キャリアコンサルタントの資格が活かせる理由
前の章でご紹介したように、キャリアコンサルタントの資格にはさまざまな活かし方があります。
とはいえ「キャリアコンサルタントの資格は活かすことができない」「仕事につながりにくい」など、時にはマイナスな声が聞こえてくることもあるでしょう。
しかし実際には、社会のニーズの変化により資格の重要性は増しており、活躍の場も広がっています。
ここでは、キャリアコンサルタントの資格が今なぜ活かせるのか、その理由とあわせて近年の動向についてもご紹介します。
国家資格による信頼性・権威性が高く顧客獲得につながる
キャリアコンサルタントは厚生労働大臣が認める国家資格です。名刺やプロフィールに“国家資格キャリアコンサルタント”と明記するだけで、企業や個人は「専門知識と倫理基準を満たした相談相手だ」と直感的に判断します。
民間資格との差別化がはっきりしているため、初対面のクライアントでも安心して申し込みやすく、案件獲得のハードルを大幅に下げられます。
セルフ・キャリアドック導入促進でニーズが拡大中
厚生労働省は、従業員のキャリア形成を企業が積極的に支援する仕組みとして、「セルフ・キャリアドック」の導入を推進しています。
これは、キャリア面談とキャリア研修を定期的に実施することで、社員一人ひとりの働きがいやキャリア意識を高めることを目的とした制度です。
この制度を社内で運用するには、専門的なスキルと国家資格を持つキャリアコンサルタントが不可欠です。そのため、制度導入を検討する企業が増える中で、外部からの依頼や、社内でキャリア支援を担う人材の育成ニーズも急速に高まっています。
終身雇用崩壊とジョブ型雇用の普及でキャリア支援需要が急増
新卒一括採用・年功序列を前提にした終身雇用モデルはもはや過去のものとなり、多くの企業がジョブ型・専門職採用へ移行しています。
「会社に任せていればキャリアは安泰」という時代ではなくなり、一人ひとりが自分の市場価値を把握しキャリア戦略を立てる必要が出てきました。
これに伴い、プロのキャリアコンサルタントに相談したいという需要が急増しています。
副業・複業時代の働き方多様化に伴い個人相談マーケットが成長
政府の推進やコロナ禍でのリモートワーク定着を背景に、副業・複業を許可する企業が拡大。正社員で本業を続けながら週末はフリーランスとして活動するなど、キャリアの組み合わせ方はますます複雑になりました。
「複数の選択肢をどう組み合わせて収入やスキルを最大化するか」こうした個人の悩みに寄り添える専門家として、キャリアコンサルタントへの個人相談が伸びています。
キャリアコンサルタントとして“選ばれる”差別化戦略
キャリアコンサルタントとして継続的に選ばれ続けるためには「資格を持っている」だけでは足りません。支援対象を明確にした専門性や、他にはない強みを打ち出すことで、相談者や企業からの信頼を得やすくなります。
ここでは、キャリアコンサルタントとして他と差をつけるための具体的な戦略をご紹介します。
「業界 × キャリア支援」で専門領域に特化させる
まずは「自分はどの業界のキャリア支援に強いのか」を明確にしましょう。
たとえば IT エンジニア専門、医療・看護職専門、あるいはアパレル販売職専門など、ターゲットを絞ることで、求職者も企業も「その分野ならあの人」という認知を得やすくなります。
専門業界の求人動向やスキル要件、昇進プロセスを徹底的に把握し、ブログや SNS で情報発信を続けると、“業界特化型キャリアコンサルタント”として検索にも引っかかりやすくなり、紹介依頼が自然と増えていきます。
心理学・コーチングなどダブルライセンス取得で提案の深度をアップする
キャリア面談では「転職したい理由が自分でも整理できていない」という相談が少なくありません。ここで役立つのが心理学やコーチングの手法です。
たとえば米国発のコーチング資格(ICF 認定)や交流分析(TA)を学んでおくと、クライアントの思考のクセや感情面に気づきを与え、行動まで導けるサポートが可能になります。
キャリア支援 × 心理支援の掛け合わせは付加価値が高く、面談単価を上げたいときの強力な武器になります。
キャリアコンサルタントと交流し知識を深める
資格を取ったまま独学で走り続けると、情報がアップデートされず支援の質が頭打ちになりがちです。定期的に勉強会やコミュニティに参加し、先輩コンサルタントの事例や最新の法改正情報を吸収しましょう。
交流の場では「こういう学生にはどのワークを使うと効果的か」「副業相談で契約書をどう整備しているか」といった実務の裏側を学べるため、明日からの面談にすぐ活かせます。
仲間との協業で企業研修を共同受注するチャンスも生まれ、ネットワークは差別化の大きな支えになります。
キャリアコンサルタントの資格の活かし方をお悩みの方は「キャリコンサロン」をご活用ください!
キャリアコンサルタント資格を取ったものの 「現場経験がない」「仲間がいない」「案件の探し方がわからない」 そんな壁をまとめて解消できるのが、国家資格キャリアコンサルタント向けコミュニティ 「キャリコンサロン」 です。
ここまで資格の活かし方を紹介してきましたが「果たして実際にうまく行くのだろうか」「自分1人で解決できるのだろうか」などの不安を抱えている方もいるでしょう。
“つながる 深める 仕事へ広げる”が合言葉のキャリコンサロンでは、会員同士で事例を共有し合いながらスキルを磨き、学ぶだけで終わらず、実際の仕事や案件につなげられる“学びと実践の場”として注目されています。
キャリコンサロンの特徴・メリット
キャリコンサロンの特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
毎月の「学び合う」プログラムで実践力を底上げ
キャリコンサロンでは、業界研究会・キャリコン事例共有会・支援領域ごとの部活動など、毎月テーマを変えて学び合う勉強会を開催しています。
企業の人事担当や第一線で活躍するキャリアコンサルタントを招き、リアルな課題と解決事例を深掘り。学んだ内容をその場でロールプレイやグループワークに落とし込むため、資格知識が“明日使えるスキル”へと変わります。
自分では入りにくい業界の最新動向を専門家から学び、実際の面談事例を深掘りして「うまく行った点・改善点」を共有することで、資格知識を“現場で使えるスキル”へと転換できるのが大きな魅力です。
全国規模のネットワークで仲間とコラボ案件を創出
メンバーは北海道から九州、海外在住者まで広がっており、全体交流会や季節イベント、他団体との情報交換会を通じて横のつながりが一気に拡大します。
交流の中で「合同で研修を受注しよう」「大学生向けのセミナーを共催しよう」といったコラボ案件が自然に生まれるため、ひとりでは取りにくい仕事にも挑戦しやすくなります。
HRラボとの連携で“学び→仕事”までつながる
運営元のHRラボ株式会社と連携し、企業内キャリア面談、研修講師、人事コラム執筆、転職カウンセリングなど具体的な業務を受託できる仕組みを用意。
事前の認定テストに合格すれば、未経験でもプロ案件に参画できるため、学んだ知識をすぐ実践に移し、ポートフォリオを構築できます。
独自のキャリア支援者サポート制度で信頼度アップ
キャリコンサロンでは、キャリア支援に関わる実務者が現場で自信を持って活動できるよう、独自のサポート制度を複数用意しています。
たとえば、初めてのカウンセリング業務にも安心して臨めるよう、必要な書式や記録シートが一式揃ったスターターキットを配布。準備に時間をかけすぎず、面談の本質に集中できる環境が整っています。
さらに、HRラボ認定講師によるグループスーパービジョン(GSV)が受けられる「キャリコン道場」では、面談スキルをさらに深めるための実践的なトレーニングが可能です。ケースをもとにした振り返りやフィードバックを通じて、ひとりでは得られない“現場で活きる視点”が身につきます。
また、企業支援に本気で取り組むキャリアコンサルタントの支援事例に触れながら、実践力を高める学びの場「キャリアブリッジ」も開催。転職希望者だけでなく、社内キャリア支援、セルフ・キャリアドックなど幅広い支援領域に対応できる実力を磨くことができます。
キャリコンサロンは随時会員を募集中!資格を活かす一歩をここから
キャリコンサロンは現在、会員を随時募集中です。
「資格を取っただけで終わらせたくない」「自分らしいキャリア支援の形を見つけたい」そう感じた方は、ぜひキャリコンサロンの扉を叩いてみてください。
学びを深めながら実践につなげ、信頼を築き、仲間とともに成長していく。キャリアコンサルタントとしての可能性を広げたいあなたにこそ、必要な環境がここにあります。
まずは一歩踏み出し、あなただけの活かし方を見つけていきましょう。