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【キャリコンインタビュー】西川明宏さん

インタビュー

「新しい技術を使って人と関わりたい」
学生支援(リアル)とココナラ(WEB)の二足のわらじで活躍する理系キャリコン

 

キャリコンサロンには、様々な強みを持ったキャリアコンサルタントの方が所属しています。
 今回は、フリーランスのキャリアコンサルタントとして、大学の就職センターで学生の就職支援に当たられながら、インターネットのポータルサービス「ココナラ」でも、個人の方のキャリア相談で活躍されている西川明宏さんにキャリアコンサルタントになろうと思ったきっかけや実際の活動についてインタビューさせていただきました

  

 

「直接ありがとうと言ってもらえる・人の役に立つ仕事」を目指してキャリコンに転身。新卒採用で感じたやりがいを求めて若者の支援へ

 

-キャリアコンサルタントを目指されたきっかけについて教えてください。


 私はキャリアコンサルタントが国家資格になる前、2015年1月にCDAの資格を取得しました。
 それまでは医療機器メーカーで技術者として約20年、人事に約15年携わっていたのですが、57、8歳の時に定年後に何をやろうか考え、自己分析や周囲に相談をしていく中で、会社という枠組みを離れて、「直接人からありがとうと言ってもらえる仕事」「人の役に立てる仕事」をしていきたいと思うようになりました。中でも新卒採用を通じて、若い人と関わり、悩みに寄り添いながら人生の行く先を示していくことにやりがいを持っていた自分にも気づいたことから、それまでの人事・労務の経験も生かしつつ、個人の支援に携わることができるCDA資格の取得を目指しました。

 

-そうしてフリーランスとしての新しい活動を始められたわけですね。当初はご不安などはありませんでしたか。


 不安は正直ありました。2015年に定年退職をしたわけですが、その時点では仕事は決まっておらず、ひとまずJCDAからくる仕事の案内に手当たり次第に応募していました。
 それでも2か月程は無職の状態で、本当に仕事ができるか不安だったのをよく覚えています。幸い人材紹介会社の国の事業を受託している部門で相談の仕事に就きましたが、あくまで受託事業で翌年の継続もわからず、それまで資格の勉強以外で面談の経験などもほぼなかったので、実務に対しても不安を抱えていました。


-そうした不安をどのように克服されたのでしょうか。また不安のある中でどのように自分を支えてこられたのでしょう。


 とにかくやってみるというのが一番ですね。それこそ初めは現場に立つことへの恐怖もありましたし、恥ずかしい思いや申し訳ない思いもたくさんしました。ただ、それも経験と割り切って、悪かったところは反省して改めながら実践を繰り返し、経験を積んで成長していくしかないと。あとは、当初持っていた人の役に立ちたい、クライアントに幸せになってほしいという思い、そのために自分のこれまでの仕事の知識や経験、キャリコンとしての能力を最大限発揮するんだと、そう思って現場に立ってきました。
 がむしゃらに取り組んできた結果、委託事業が終わるタイミングで当時のマネージャーから、今5年目を迎えている大学での就職支援のお仕事もいただいたので、その努力が間違っていなかったのだと安心しました。

 


学生支援の醍醐味は「突然の成長に出会う」こと。共通項があるからこそ一人一人の悩みに親身に寄り添うことを意識

 

-大学での就職支援、資格を取られたときに志された若者支援のお仕事ですがどんなことをされていらっしゃるのでしょうか。


 スポーツ系の大学で業務委託を受けて、就職センターの相談員として学生のカウンセリングを行っています。学生は皆スポーツに長く打ち込んできた方たちばかりなので、粗削りな部分はあるものの明るく素直な性格の子たちが多い印象です。
 業務委託なので単発で他の学校に行くこともあるのですが、そちらは割とおとなしい学生が多かったり、学校によって学生の性格などカラーがあることも面白いところですね。


-様々な学生の方と向き合って充実した毎日を過ごされているんですね。学生の支援をするうえで何か気を付けていることはありますか。


 一番気を付けているのは学生は一人一人違うということです。皆スポーツという共通項があり、また就職先にもスポーツに関する企業を志望されているケースが多いのですが、だからと言ってそれぞれに仕事に対する価値観や選び方は違っているので、決めつけることなく、学生一人一人に親身に寄り添うことを心掛けています。


-特に印象に残った出来事などはありますか?


 私が勤める就職センターの特徴に、期間を決めて複数回同じ学生を指導する仕組みになっていることがあるのですが、中にはなかなか指導の仕方に困るようなケースもあるんです。でも、そんな子も就職活動の中でいろいろな経験を重ねていくと、ある時ガラッと変わるタイミングがあったりします。
 粗削りだけど素直だという性格もあるのでしょうね。そうして変わってきたなーと思っていると、次の週には内定をもらいました!と結果まで引き寄せてしまうこともしばしば。こういう成長や変化を実感できる瞬間があるのは学生を支援する醍醐味だと思います。

 

 

試行錯誤と恐怖との闘いの中でつかんだ、WEBサービスで自分の世界を広げるチャンス

 

 

-それは本当にキャリコン冥利に尽きるところでしょうね。ところで、西川さんにはもう一つ、インターネットサービス「ココナラ」でのお仕事もあるとお聞きしたのですが。


 「ココナラ」での活動は大学の仕事を始めたのとほぼ同時期にスタートしました。当時、自分の活動や学生の就職活動に役立つ情報を発信するブログを開設していて、そのタイトルを出店者に考えてもらったことがきっかけです。
 そうして何度か利用しているうちに、もしかしたら自分もこれを使ってキャリアコンサルティングができるのではないかと思い立ちました。
 WEBのサービスなので、誰でも気軽に出せるというのは大きなメリットだったのですが、実績がないとどうしても表示順が後の方になってしまうので、初めは経験を積むために無料で募集をしながら、ホランドの理論を使った簡易適職診断を自作して500円で出していました。
 このサービスの利用者が増えてきたところで、今度は大学で一定期間で繰り返しやっていたことも踏まえて、単発よりも期間を決めてやった方がいいのではないかと、一か月何度でも利用OKとして転職相談の受付を始めました。今は適職診断とビデオチャットでの転職相談、一か月何度でもOKの3本柱でそれぞれ学生向けと社会人向けにサービスを提供しています。


-新しいツールを使いつつご自身の工夫で順調に実績を重ねてこられているんですね。


 そんなに順調でもなかったですよ(笑)。ターニングポイントになったのは、ビデオチャットの機能を利用して面談を始めたことですね。
 実はビデオチャットの機能は去年ぐらいから追加されたもので、しばらくしたところで運営事務局から直接、ビデオチャットを使ったサービスをやってくれないかと依頼があったんです。使ってくれたら「PRO」のアイコンをつけるからと。
 「PRO」のアイコンというのはココナラの運営事務局が選んだ提供者の証で、それが付くと表示順も上に来るようになるので、怖い気持ちはありながらもお引き受けしました。
アイコンの効果は大きく、表示順が一気に上がって、依頼も前の年の倍ぐらいに増えたので、あれは本当に大きかったと思います。


-運営からのチャンスを見事にものにされたんですね。一方で怖い気持ちがあったというのはどんなことだったんですか?


 やはり依頼が増えることでどんな人が来るかわからないというところですね。それまで学生の支援を中心にやってきたので、それこそ大企業の方や年齢の高い方など接する機会のなかった相談者が来たらどうしようという恐怖感がありました。


-実際にやってみられていかがでしたか?


 若い方はそれこそ学生から、上はグローバル展開している超大企業でエリートコースを歩いてきた方もいました。大企業の方は本当に私のキャリアとはかけ離れた存在だったので本当に戸惑ったのですが、実際に話してみると今まで私が持っていた不安は杞憂だったんだと思いましたね。
 というのは、私がかけ離れた存在と思っていた方も、話してみると悩みの本質は実に人間的なことだったからです。大企業にいても、向き合うのはごく狭い担当の業務の中なので、他の仕事はわからないし、転職しようにも中小企業やベンチャー企業は不安だと悩んでいらっしゃいました。
 それを聞いて、確かにこの人は自分がわからない世界を持っているけど、その代わりに自分もこの人がわからない世界を持っていることもあるんだと気づいて、クライアントの背景を気にすることなく、自分ができる精一杯のご支援をしようと思うようになりました。


-今まで接する機会がなかったクライアントさんと接する機会を得たことで、さらにご自身の世界を広げられたんですね。ほかにも印象的な出来事はありましたか?


 メディアの取材を受けたこともあります。一つは2019年の夏に「人生100年時代の仕事術」という雑誌の企画で、6~7人のメンバーの一人として私もキャリア支援の仕事について話しました。この時は雑誌を読んだ知り合いから非常に大きな反響をいただきました。他にもテレビの情報番組にココナラの社長が取り上げられた際に私も出展者の代表として取材を受けたのですが、この時は出展者が私一人だということを現場で知ったので、驚いたのを覚えています。
 いずれにせよ雑誌もテレビもココナラからつながったことなので、ココナラの急成長にうまく乗って自分の仕事もうまく展開することができたのは幸運だったと思います。

 

知人の紹介でキャリコンサロンに参画。イベントで出会う若いメンバーとの人脈づくりと精力的な姿勢に刺激

 

-これまでも多方面で活躍されてきた西川さんですが、キャリコンサロンに参加されたのはどんなきっかけからだったのですか?


 以前、同業者の会合で知り合った社会保険労務士さんにご紹介をいただいたのがきっかけです。その方がキャリコンサロンの代表である塚田さんと親しかったらしく、当時発足間もないサロンのご紹介をいただき、それならばぜひ!と私から塚田さんにご連絡させていただきました。


-入会されてどんな活動をされてきましたか?また、今の西川さんにとってサロンはどんな存在になっているのでしょう。


 月に一度の勉強会への参加が活動の中心になっています。キャリコンサロンのほかのキャリコンの団体との大きな違いは、魅力にあふれた若い方が多く在籍され、精力的に活動されている点ですね。
 勉強会はもちろん、その後の懇親会やサロン内の部活動、キャリコンフェスなどメンバーと交流を図れる機会も頻繁に用意されているので、私も若いメンバーとのネットワークが作れていい刺激をたくさん受けられています。サロンの勉強会に参加していると、若い方と関わることが好きな自分を再認識できます。
 おかげで、仕事につながればいいなぐらいに思っていたサロンでの活動の目的も、今ではメンバーとの交流するに変わってしまいました(笑)。

 

新しい技術を使って求めたのは「人と接する楽しみ」。中高年のセカンドキャリア支援へココナラへの注力とさらなる支援の道も模索

 

-西川さんは本当に人と接するのが好きでいらっしゃるんですね。


 そうですね。勿論長く技術者をやっていたので、パソコンやインターネットなど新しい技術に触れるのも好きです。ココナラを見つけたのはそんな新しいものを使って何かしたいという思いが高じた部分もあります。ただ今振り返ると、そんな技術を使って自分が求めていたのは人との接点だったのだろうなと。パソコンが世に出る前はアマチュア無線が趣味で、一心不乱に無線の勉強をして人とのコミュニケーションに使っていました。
 時代の移り変わりとともにパソコンが登場してネットが普及し、今も技術は進み続けていますが、どれもあくまで手段であって、今後もその時代にあった手段を使って人とのコミュニケーションを楽しんで行くのだと思います。

 

-それは本当に素敵ですね。では今後についてお話が出たところで具体的な活動の展望についてもお伺いできますか。


 今後の活動として大きなところではもっとココナラの活動を強化して、売り上げを昨年の倍にするのが目標です。具体的には、不安定な世相もあって、これからココナラでも高齢の利用者が間違いなく増えてくるので、私の年齢や経験を一つの武器にして、そうした方々の支援にも手を付けていきたいと思っています。
 あとは、セカンドキャリアの支援の一環で本も書いてみたいかな。私のキャリアや支援の経験と知識を詰め込んで希望退職やリストラなどで悩みを抱える方たちに何かお役に立てていただけるものが作れれば嬉しいです。電子書籍なら出版もそう難しくないですし、実際もう見出しも書き出してみているので、時間はかかるでしょうが必ず叶えたい夢の一つです。
 このほかにもWEBのサービスは、どうしても世相や運営の状況などに左右されやすいので、ココナラと大学での業務委託以外の第三の手段を使った支援の道というのも継続して考えていきたいと思ってはいます。


-思いは尽きませんね。それでは最後にキャリアコンサルタントを目指されている方にメッセージをお願いいたします。


 キャリアコンサルタントは活躍の場も少しずつですが広がってきています。人数が増えることで市場としては厳しさも出てくるかもしれませんが、何より、人生に悩むクライアントにかかわることで、気付きを得てさらに先に進む手助けができるやりがいに満ちた仕事です。だからぜひ、この喜びを共に感じる同志になってほしいと思っています。

 

-西川さん、ありがとうございました。

 


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