皆さんは「ジョブカード」というものをご存知ですか?
ジョブカードとは「生涯を通じたキャリア・プランニング」および「職業能力証明」の機能を担うツールです。
簡単にいうと履歴書のようなものなのですが、これを通じて自分のキャリアイメージを明確にすることができるため、キャリアコンサルティングを行う上では記入いただいています。
このジョブカードを1,000枚みてきたHRラボ代表の塚田さんにお話もお伺いしながら、どのようなものかご説明をしたいと思います。
◆ジョブカードで記入する内容◆
ジョブカードの記入書類は10種類以上あるのですが、推奨して記入いただいている4種類が次の内容です。
1、キャリアプランシート
(どういう価値観で仕事をしたいのか、強みは何か、将来的に何をしたいのか)
2、職務経歴
3、免許資格
4、学歴
まずは「1、キャリアプランシート」をしっかりと考えることが必要ですが、なかなか時間がかかります。自分自身を振り返る必要があるため、アドバイスが必要となる方も多いようです。
◆ジョブカードの効果◆
普段働いていると、自分のことを考える機会はあまり持てません。また、これからのキャリアのイメージを考えてみようとしてもどこから考えていいかわかりません。ジョブカードに沿って記入していくことで、徐々にキャリアが整理されていくようになっています。
自分自身の履歴書や職務経歴書を、より魅力的にするために活用されている方もいらっしゃいます。
◆大事にしたい価値観とは?◆
キャリコンサルタントは、このジョブカードを元に、その方の深堀りをおこない、どのような姿でありたいのか「自分自身を整理するサポート」をおこなっていきます。
ジョブカードの一つ目の項目は「大事にしたい価値観」ですが、ここでつまずいて書けない方も多くいます。
価値観というと少し大袈裟な感じがしますが、その場合は、まずは次の3点をポイントに考えてみるようにアドバイスをしています。
1、「今の仕事で楽しいと感じるポイント」
2、「どんなことに興味があるか」
3、「どんな趣味があるか」
厚生労働省のサンプルを見ると作文のように長い文章になっているのですが、箇条書きでも構いません。大事なことは文章がまとまっていることではなく、いかに自分自身の細かいことにも目を向けて書き出せているかどうかです。
◆キャリアコンサルタント が、ジョブカードを見るポイント◆
「将来取り組みたい仕事や働き方」という項目は、しっかり埋めていただくようにしています。この項目は将来の自分を作るものです。ここの内容が薄いと色んなことにモチベーションを感じづらくなってしまいます。
ここの項目を書けなくても、キャリアコンサルティングでのお話を通じて興味や価値観を伺いながら、将来取り組みたいことをあぶり出していくこともできます。
◆ぜひ、ジョブカードを書いてみましょう◆
今までのポイントをふまえて、さっそくジョブカードを書いてみましょう。
まずは自分自身のことを書いてみるとで、より的確なアドバイスができるようになります。
自分のキャリアイメージを明確にすることで、理想的なキャリア・プランニングにつながります。
今回は、ジョブカードを1,000枚みてきた HRラボの塚田さんにジョブカード記入のポイントをおうかがいしながらご紹介をしました。
キャリコンサロンでは、キャリアコンサルタンの資格をもつスタッフが全国に多数在籍しています。ジョブカードのサポートの仕方などもテーマに勉強会も実施をしています。
キャリアコンサルタントに関心のあるかたは、ぜひお問い合わせください。お待ちしています。