キャリコンサロン初の宿泊イベント「伊那の森合宿」が伊那谷フォレストカレッジとキャリコンサロンの共催で開催されました。今年の長野支部新年会で「長野の自然の中でキャリア合宿っていいよね」そんなひとことから始まった、もりキャリ合宿の企画。
「木」が年齢を刻むことと「人」がキャリアを重ねていくことって、なんだか似ている。という発想から森の中でキャリアを考えるプログラムアイデアが生まれていきました。
静かな森の中で自然の音を聞き、焚き火を囲んで語り合ったり、森に関わるお仕事を見学したり。いつものフィールドを抜け出して、キャリアを共通言語にした仲間たちと一緒にすごす時間の中では、キャリア支援のヒントが次々と浮かんできました。「森×キャリア」の2日間をお届けします!
日時/開催場所
2023年11月12日(日)~13日(月)
参加者
14名(関東・関西・長野メンバー)
プログラム
◇1日目
・森を味わう(散策・チェアリングで自己内省)
・焚き火を囲んで越境トーク(自己開示)
・夜の懇親会(越境トーク延長戦♪)
◇2日目
・木の伐倒~製材所見学
・ワークショップ(キャリコン×森に関する商品・事業・コンテンツ開発)
【1日目】
お天気はあいにくの雨予報。
それでも全国各地から長野県伊那へぞくぞくとメンバーが集まり、やまとわの森へ集合。フォレストカレッジ奥田さんのアイデアで4チームに分かれ、お題を解きながらの散策「Forest BINGO」がスタートしました!
アップダウンのあるコースを歩くと普段使わない筋肉が刺激され、森林の香り、木々の色や形、葉っぱの感触、都会では使われない五感が呼び起こされていきます。
戻ってきた後は、焚き火を囲んで樹液が使われているお茶でティータイム。
木が太陽に向かってねじれたり、曲がったりしながら成長している姿を人と重ねたり、
それぞれ内省が深まった話をシェアしました。森に寝転んでアーシングする人も。
フォレストカレッジさんからの
「森の中は競争があるけれど、支え合ってもいる」
「葉っぱ同士は干渉しあわない」
そんな木の成長にまつわるお話しも伺いながら、
なるほど、確かにそうだ。じゃあ人間はどうだろう?
どうやったら森のようになれるのか?
パチパチと焚き火の音だけが響く静寂の森で、そんな問いが自然と浮かんできます。
その後、岡庭美和さんをファシリテーターにお迎えし、フォーカシング技法を使いたワークショップを開催しました。自然と出てくる自分の感覚を言語化していくと、各々が自己内省すると同時に、キャリアコンサルタントとしてクライアントを支援していくヒントが溢れてきます。
夜は地元の名店「アルプス食堂」にて懇親会。地元グルメと信州地酒やウィスキーに舌鼓を打ちつつ、お互いのことを改めて語り合い交流を深めました。伊那の夜は冷え込み、夜が更けていきました。
【2日目】
冠雪も見られる秋一番の冷たい空気の朝。
そんな2日目は伐採の見学からスタートしました!
目の前で樹齢60年を超える大木が倒れるのを見たのはメンバー全員初めての経験。「ズシン」という身体に響く音と大木の迫力に圧倒されます。森にそびえ立つ「木」としての役目を終え、新たに「木材」としての役割を与えられる瞬間に立ち会う貴重な体験となりました。
つづいて、地元企業の有賀製材さんを大人の社会科見学。
木の仕入れから木材として製品化されていく過程をとても解りやすく丁寧に説明していただきました。
伊那市の産官学連携インキュベーション施設「inadani seeds」に移動してからはお昼休憩。木が香り陽の光が入る素敵な空間は創造力を刺激されます。
最後は、森×キャリコンサロンのコンテンツ開発ワークショップを開催。
もりキャリ企画の発案者・富岡さんファシリテーションで2日間の印象深いことや気持ちをオノマトペで表現したり、個人のキャリア課題を仲間と共有し、合宿のフィナーレとなりました。
2日間にわたる初のキャリコンサロン合宿は、森の力による自己開示と人とのつながり、森が生きる姿からキャリアを見直す気づきが生まれ、新しいプロジェクトのアイデアまでもが生まれる。すべてが企画段階の創造をはるかに超えるものとなりました。
ワークショップで生まれたプログラムは実現にむけて稼働中です!楽しみにしていてください。
伊那の森、ありがとう。また行きます。
ダイジェスト(1分間映像)
動画作成:長野支部よこやん