キャリコンフェスONLINE DAY2「キャリア×組織論」
~よりよい組織へのかかわり方を学ぶ~ティール組織基礎講座
3DAYSでキャリア+αの知識を学ぶ「キャリコンフェスONLINE」。60名にご参加いただき大好評を博したDAY1に引き続き、5月16日15時よりDAY2が開催されました。
今回のテーマは「キャリア×組織論」。オンラインレッスンでは(株)B-nO Consultingの漆間聡子さんより「~よりよい組織へのかかわり方を学ぶ~ティール組織基礎講座」と題して、次世代型の組織「ティール組織」について、理論の概要や成り立ち、実現に必要な要素といったエッセンスを講義頂きました。
キャリア従事者にとって、組織を知ることはとても大切なことであり、今回はそのことを理論として学ぶことができました。難しい内容ですが、一部内容を抜粋してご紹介します。
目次
日時
2020年5月16日(土)15:00~17:30
参加者数
40名(チケット完売でした!ありがとうございます)
講師
(株)B-nO Consulting 漆間聡子さん
(進行:キャリコンサロン運営事務局 塚田・杉島)
プログラム
[第1部]オンラインレッスン
~よりよい組織へのかかわり方を学ぶ~
ティール組織基礎講座
・イントロダクション
・レッドからティールへ~5つの組織モデル~
・事例紹介「ビュートゾルフの物語」
・ティール組織のブレークスルーポイント
・ティール組織で働く人に求められる能力とは
[第2部]オンライン交流会
チームに分かれて、ネットワーキング!
ティール(青緑色)組織とは(抜粋)
社長や上司がマイクロマネジメント(強い干渉・監督)しなくても、目的のために進化し続けられる組織のこと。
提唱者はフレデリック・ラルー。マッキンゼーの組織変革コンサルティングの中で、組織のトップが必ずしも充実した仕事ではないことに気づき、その理由を紐解いた結果、会社の中はトップであってもエゴを追う終わりのない努力をする場になっていることに課題意識を抱いたことから考案。
~レッドからティールへ~組織モデルの世界観(抜粋)
ティール組織基礎知識を学ぶため、組織の変遷を5つのモデルを通して学びました。(その5つは色で表されるとのこと)
・人類の意識の発達ステージを組織に当てはめ、レッドからアンバー(琥珀)、オレンジ、グリーン、ティールの順に進化していくと論じた。
・階段状ではなく、前の段階を内包している。前のモデルを取り込みながら次の段階に進むのが特徴。
中でも、ティール組織の世界観は、次の通りです。(難しい表現ですが…講師の漆間さんの説明からの抜粋は以下の通り)
◆ティール(進化型)の世界観とは?
【特徴】
個人と集団の解放を目指す・・・組織は本当の自分を発見する旅の場。人生の導くまま先に進むことを学ぶことができる。こうあるべきからの解放
エゴの抑制がある・・・エゴを俯瞰。エゴの欲望に人生を支配されていることを内省、解放。人より良く見せよう、周りに合わせようはいらない。人受けのよい判断を抑制して自分の価値観に従う。
全体性の希求・・・ありのまま。自分の持っているすべてで物事に向き合う。
ティール組織へ発展するポイント
◆自主経営・セルフマネジメントをおこなう
⇒特に、セルフマネジメントを実現するための観点
・情報の透明化:情報格差を生まないように。稼働から収益まで全てのプロセスを閲覧可能にする。
・意思決定のプロセスに関する権限移譲:気づいた人が気づいたことを意思決定できるように個人に権限が分散させる
・人事プロセスの透明化:報酬・昇給の自己決定(申告)をおこなう。仲間同士相互の振り返りによる改善で、個人の帰属意識やモチベーション構築する。
◆全体性/ホールネスを重視する
⇒特に、全体性を重視するための観点
・安心安全のための空間の創出
・物語性の導入:その個人の背景をよく知っていることを重視し、互いを知るための場を作る
・振り返りの場の創出:良かった点、改善点、改善策を個人に深く問いかける
◆存在目的/エボリューショナリーパーパスを明らかにする
⇒特に「存在目的」の観点
・自分の存在目的を考える:何のために仕事をするかを常に問いかけて会社や社会に役立てるポイントを問いかける場を作る
・楽しいから成果が出る:自分がワクワクすることに向かう。その為に自分がどう感じているかに耳を傾ける。
・「予測⇒制御」から「感知⇒応答」へ:世の中の動きお客さんの反応を見て何を応答するかを決める。
参加者の声より
・ティール組織は2年前に話題となったので本を読みましたが、すっかり忘れていました。今回スライドがわかりやすく、全体像が整理されていたので復習にもなり、非常に参考になりました。
・ティール組織というものを知らずに参加しました。お話を聞いて、最初は難しそうだなぁと感じました。私なりに噛み砕いて解釈し、「極論は一人一人を尊重する」ということではないかと捉えました。従来のトップダウン式で目標や正解を示すのではなく、互いが互いに尊重することで高め合えるのではないかと思いました。
・ティール組織について興味深く拝聴させて頂きました。どの組織においてもキャリコンは働く人の内省や気づきを手助けし組織に働きかける必要があると感じました。
・組織の進化段階を体系的に理解することができ、ティール組織の理解も深まり勉強になりました。もう少し具体的な事例も交えた第2弾の勉強会を希望したいくらい興味が増しました。
運営担当より
今回も当初予定の40名の枠満員御礼です。実務重視のDAY1に対し、理論を学ぶDAY2となりましたが、ティール組織の背景や実例も交えた解説だけでなく、アンケートやタームごとの質問タイム、ブレークアウトセッションでのまとめなど、受講者参加型でほかの方の意見も聞きながら学べる工夫を凝らしていただき、キャリコンとしてどう組織に関わるかも考えつつ、理論の大枠を一から学ぶことができる時間になりました。
レッスン終了後の交流会でも、レッスンで感じたことやキャリコンとしての組織との向き合い方、組織に対してキャリコンができることといった意見が活発に交わされ、キャリコンとして、個人だけでなく組織に積極的に向き合う意義や重要性を再認識させていただきました。
漆間さん、今回ご参加いただいた皆様本当にありがとうございました!
PS.プログラム終了後には、キャリコンサロン代表の塚田さんが、イベント翌日の5月17日に誕生日ということで、
参加者で塚田さんの誕生日を祝う事務局の杉島さんからのサプライズがありました。ルーレットで選ばれたプレゼントは「Amazonカード」。
果たしていくら分届いたのか?塚田さんの使い道も気になります・・・。塚田さん誕生日おめでとうございます!
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