
日時/開催場所
2026年2月2日(日)20時~21時@オンライン
対象者
大学生支援部メンバー
参加者数
9名(うち運営メンバー4名)
プログラム
近年、就職活動の早期化により、エントリー数や内定獲得が目的化し、
本来重要であるはずの自己分析が十分に行われないまま就職活動を進める学生が増えています。
キャリア支援の現場では、
自己肯定感や自己効力感が低く、
「自己分析をしようとしても、自分には何もないと感じてしまう」
「何を書けばいいかわからず、手が止まってしまう」
といった学生に向き合う場面も少なくありません。
そこで今回は、自己分析を“やらせる”のではなく、“取り組みやすくする”ために、どのような問いや関わりが有効なのかを考えることを目的に、キャリア支援者向けワークショップを開催しました。
プログラム概要
当日は、参加者同士の対話とグループワークを中心に、以下の流れで進行しました。
■プログラム
1.現場でどんな自己分析ツールを使っているか
2.「学生が自己分析に取り組みにくい理由」は何か
3.学生の目線で考える、日常を自己分析に活かすワークシートづくり
4.全体共有
講義形式ではなく、日頃の支援実践を持ち寄りながら考える構成とすることで、
現場に即した気づきが生まれる場となりました。

① キャリア支援者が活用している自己分析ツール
まず、参加者に普段の支援で活用している自己分析ツールや手法を共有していただきました。
挙がったものとしては、
・job tag
・マイナビのマッチプラス
・ライフラインチャート
・オリジナルの質問票
・雑談の中から学生の語りを引き出す方法
などがありました。
ライフラインチャートを実践している参加者からは、
「出来事そのものよりも、その時と“今”を比べてどう感じているかを丁寧に聞いている」
という工夫が紹介されました。
自己分析とは単なる経験の整理ではなく、過去と現在を行き来しながら意味づけを行うプロセスであるという視点が共有されました。
② なぜ学生は自己分析に取り組みにくいのか
次に、「学生時代に頑張ったことは?」「苦労したことは?」といった定番の質問に対し、「特にないです」「別にないです」と返ってくる背景について考えました。
参加者からは、
・感情を言語化する経験が少ない
・そもそも自分を振り返る機会がほとんどない
・「何もない」と思い込んでしまっている
といった意見が挙げられました。
今の学生は「失敗しないように周囲から支えられながら」成長してきた世代であり、成功や失敗を強く自覚する体験が少ないことも影響しているのではないかと思います。
従来の問いをそのまま投げかけるだけでは、学生の思考が止まってしまう可能性があることを、支援者自身が改めて確認する時間となりました。

③ 学生が必ず答えられる問いを考えるワーク
後半のグループワークでは、一人の学生を具体的に想定し、
「この学生が必ず答えられる問いとは何か」をテーマに、日常を切り口にした問いを考えました。
グループ内では、
「この質問は答えやすいだろうか」
「『別にないです』と言われてしまわないか」
と、実際の面談場面を想像しながら対話が進み、活発な意見交換が行われました。
また別のグループでは、
「この学生はどんな背景を持っているのだろう」
「どんな日常を過ごしていそうか」
と、学生像そのものを丁寧に考察しながらイメージを広げていく様子も見られました。

これなら答えやすいのではと挙がった問いの例としては、
・アウトドア派?インドア派?
・学校に行っていない時間は何をしている?
・自宅ではどんな時に心地よさを感じる?
・つまらなかった授業、苦労した授業は?
・小・中・高・大学、印象はどう違う?
・親の価値観と自分の価値観はどう違う?
議論は白熱し、予定時間を超えるほどの盛り上がりを見せました。
発表を通して得られた気づき
全体共有では、キャリア支援に活かせる視点として、次のような気づきが整理されました。
・2択の問いは、思考の入口として有効である
深く考えずに選んだ選択の背景には、その人なりの思考や価値観が隠れています。
・問いの焦点を絞ることで、学生は語りやすくなる
漠然とした質問よりも、「授業」「日常」「時間帯」など具体化することで、話が広がりやすくなります。
・比較は他人ではなく、自分の中で行う方が答えやすい
昨日と今日、高校と大学など、自分の中での比較は心理的負担が少なく、自己理解につながりやすいことが確認されました。
参加者の声
・学生支援のときだけでなく、口数の少ない社会人にも使えそう。
・質問攻めにしてしまうことが多かったけど、こういう質問にすればいいのかとわかった
講師/運営担当より
「質問にちゃんと答えられた」というだけでもモチベーションはあがるもの。そのためにも自己分析は答えやすい問いから始めることが、学生にとっての第一歩になると思います。
「思い出す」「感じる」「言葉にする」というプロセスに慣れることで、学生は徐々に自分を振り返ることができるようになります。
他者と比べるのではなく、自分の内側に目を向ける姿勢こそが、学生の安心感と主体的な自己理解につながる支援を考える機会となりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
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