日時/開催場所
2025年8月23日(土)10時~11時30分 @オンライン
対象者
キャリコンサロンメンバー
参加者数
22名(運営メンバー含む)
講師
般社団法人未来教育サポート 代表理事・株式会社MET 代表取締役 棚橋伸男氏
プログラム
1.イントロダクション
2.棚橋伸男氏の講演
3.質疑応答
4.感想シェア
5. 記念撮影と次回予告
参加者の声
・新入社員はAIで調べてから質問してくる。若い人はAIをすでに活用している
・AIにはまだ感情がない。役割分担でヒトとの共存可能
・AIの勉強不足を感じていたので参加してよかった
・AIとは違うキャリアコンサルタントの価値を強く自覚できた
講師/運営担当より
先日開催した本イベントでは、日々進化のとまらない「生成AI」とキャリアコンサルタントの関わり方について、さまざまなヒントを得ることができました。
ご登壇いただいた棚橋氏は、ご自身の経験やデータを交えながら、ご講演いただきました。
キャリアコンサルタントを取り巻く現状と課題
キャリアコンサルタントを取り巻く現状として、登録者数は増加しているものの、相談経験率が15.5%と低く、企業導入率も40%で頭打ちであるという課題も指摘されています。
さらに、生成AIがどれほど優れていても、人間同士の「詰め」や「確認作業」こそがキャリアコンサルタントの最大の成果ポイントであると強調し、AIとの共存が不可欠であるとお話しされました。
私自身も、AIの進化に驚かされる一方で「人と人だからこそ築ける信頼関係」がキャリア支援の要になるというメッセージはとても印象的でした。AIと人の役割分担をどうデザインするかが、今後ますます重要になると感じます。
生成AI活用の具体例と活用例
高校生が進路選択において直面している課題(学力不足、やりたいことが見つからない、自信がない等)について説明し、この状況が10年間ほとんど変わっていないことを指摘しました。そのうえで、キャリアコンサルタントにはAIと人間の適切な役割分担を理解し、質の高いキャリアコンサルティングを実現することの重要性があると強調されました。
また、棚橋氏が開発した「何でも相談キャリアAI」のAIアバターも紹介されました。これは寄り添い型のAIで、実際に高校で使用されています。
実例のお話も紹介いただきながら、生成AIを使用する時の注意点もあわせて説明されました。
また講演の中では、ChatGPT(OpenAI)、Gemini(Google)、Claude(Anthropic)の三つの主要な生成AIについて説明し、それぞれの特徴を理解した上でどの場面でどう使えばいいかも紹介いただきました。
生成AIの役割と人間の役割・価値
生成AIとキャリアコンサルタントの役割分担についても言及しました。AIは情報収集・分析・資料作成の効率化に優れている一方、人間のキャリアコンサルタントにしかできない「感情的な寄り添い」「信頼関係の構築」「創造的な対話」の重要性を強調されました。
まとめに改めてAIにできること(役割)と人間にできること(役割)の違いを比較しながら、AI時代においてもキャリアコンサルタントの価値は揺るがず、むしろ出番はこれからだと結論づけていました。
私自身、この言葉に強く勇気づけられました。効率化の波が押し寄せるなかでも、「時間をかけて話を聴く」という人間ならではの営みが、キャリア相談の真価を発揮するのだと改めて実感しました。
質疑応答
質疑応答では、なんでも相談AIについて質問や面談でAIを使うときの良い例悪い例が聞きたい、これから始めるには何からやったらいいですか?などの質問が出ました。
棚橋氏からはAIアプリの開発背景や仕組みを説明し、高校生や大学生がAIに相談する際の利点と課題についても触れられました。特に「学生が本音で相談できる環境づくり」の重要性を繰り返し強調され、AIだけでなく人間のキャリアコンサルタントとの対話が欠かせないと述べていました。
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