日時/開催場所
2025年4月16日(水)20:00~21:00 @オンライン
参加者数
大学生支援部 13名
講師
加藤哲也さん・三好光秀さん
プログラム
1.ゲスト登壇
2.グループに分かれて感想をシェア
3.質疑応答
4.お知らせ
当日の様子(一部公開)
「面接対策の巻~こたえはひとつじゃない~」では、実際に現場で学生支援を行っているゲストをお迎えし、大学での就職支援活動のリアルな取り組みや、面接指導における実践的なアドバイスについてお話しいただきました。参加者同士のグループディスカッションでは、ゲストの話を受けての気づきや、自分の立場でどう活かせるかといった具体的な意見交換が行われ、単なる情報収集にとどまらず「今後の支援に活かせる学び」に昇華された有意義な時間となりました。大学生支援に関わる立場の違いはあっても、それぞれにとって得るものが多く、視野が広がる機会となりました。
ゲスト登壇:加藤哲也さん
学生への具体的な指導例とともに、大学という組織内で支援を行う上での工夫や調整の重要性についても触れていただき、大学生支援にこれから携わろうとする方にとっても、すでに現場で支援している方にとっても「現実的で参考になる知見」が詰まった内容でした。参加者からは、「面談の進め方の具体的なイメージが湧いた」「学生が企業に来る前にどんな支援を受けているかが見えた」など、立場に応じた学びの声が寄せられました。
〜お話を一部紹介〜
◉面接対策のときは、就活の状況と志望度の確認を大前提として行う。
◉エントリーシートのことを面接で話すときは、エントリーシートを音読しているか確認。これにより、声を出すとしっくりこないことがわかったり、面接のときのために頭に染み込ませることができる。またエントリーシートの丸暗記をしようとする人がいるが、書き言葉と話し言葉は違う。自分の話しやすい言葉で話そうと伝えている
◉学生の不安に対して「相手は学生だとわかっている。相手を凌駕する必要はない。もう一度言っていただけますか?と言っても失礼ではない」とコメントしている。
◉2026年新卒の就活スケジュールにおいては、早い学生は半年前から行動している。4月以降は内定を複数得て判断に悩む学生もいれば、一方で就活につまづく学生などが混在する。また公務員受験も絡んでくるなど内容が複雑になってくる。
加藤さんは数年ぶりに大学内の就職支援に関わる立場に戻られたということで、大学側の意向を汲み取りながら支援を行う大切さなど実務的かつ本質的な学びを共有していただきました。経験に基づいたリアルなお話は、支援初心者にとっても経験者にとってもヒントに富んだものでした。
ゲスト登壇:三好光秀さん
三好さんからは面接対策のマインド面を中心にお話いただきました。
学生へ向けて、「面接は怖くない」「面接は対話の場」「自分らしく自分の言葉で伝える重要性」を伝えているそうです。面接に対して「不安」「怖い」「自信がない」とネガティブな印象を持っている学生が多いです。現在大学生支援をされている方にもすぐ使えるアプローチ方法も教えていただきました。
〜お話を一部紹介〜
◉学生は絶対解(内定するための答え)をほしがる。企業がどんなことを言えば好かれるか。相手に合わせ過ぎてしまう傾向にある。が、そういうことじゃない!
◉企業側は、スキルをチェックしているわけではなくて一緒に働きたい仲間を探している。なんとなく受けに来た人よりも入社後のイメージやビジョンがしっかりしているかどうかを見ている。企業にとって新卒学生はこれから長期的に育てていく存在である
◉面接は正解を出すのではなく、自分の言葉でしっかりと伝える。逆に言うと学生も企業を見る視点で物事を考える。学生も選ばれるだけではなくて企業を選ぶ時代
◉面接は怖くない。面接は相性を見る場であることを伝えている。面接は暗記ではない。対話をする場である。学生へのアプローチで心がけていることは面接のハードルを下げること。
三好さんは初めて大学内の就活支援に従事したとき、なんのレクチャーもなく予約が入り、相談内容がなんなのかもわからないまま放り込まれて現場で学んでいき、試行錯誤の中で学び取った「支援者としての姿勢」や「学生との向き合い方」の大切さを語ってくださいました。現場経験から得た気づきが支援スタイルにどのように活かされているかを知ることができ、支援者としての成長プロセスに勇気づけられる内容でした。
質疑応答
学生への指導方法や効果についての質問が出されました。加藤さんからは「学生にどんな働きかけをすれば自分の言葉で語れるようになるか」三好さんからは「企業目線のアドバイスはどう伝えるべきか」など、支援者としての視点をアップデートする学びの多い時間となりました。
〜内容を一部紹介〜
◉エントリーシートを丸暗記する学生への対応は?
(加藤さん)1分ぐらいにまとめられるように促す。その後の2問目に言われた話から会話が始まること、丸暗記ではなくてそこから先の話を聞きたいということが面接であることを話している。中には2問目以降の答えを持っている学生もいるので、そのときにはそれを答えなさいと指導している。
(三好さん)どうしても緊張するから覚えたいという学生には覚えないようにと伝えている。面接の時に最初から自分の力で考えては難しいので箇条書きやキーワードで覚えて話すことを伝えている。
◉2年生からの就活も始まっているという話も聞くけれど、実際の状況は?
(三好さん)2年生のインターンシップの質問は多くないが、アルバイトでも何かを意識しながらやっていくといいのでは?とアドバイスしている。
◉指導を受けた後に、どのような変化がある?
(加藤さん)毎週来ている学生、2度3度来ている人や意欲の高い人はアドバイスすればうまくなっていることは感じる。
(三好さん)そもそも面接が不安なひとは面接が何かがわからないことが起因していることがあるため、実態を知れて楽になったと言う学生もいる。面接をなぜするのか?就活をなぜするの?ということ話しているうちに表面上の面接練習ではなくて本質的な面接の目的について話すことがある。結果としていい方向に行っているのではないかと思う。
参加者の声
◉大学によって千差万別。学生によっては用意されていることしか言えない学生もいる事に気づいた。
◉採用目線で伝えることはまさにその必要性があると思う。
講師/運営担当より
今回のイベントを通じて、学生支援の実践に役立つ知識やスキルだけでなく、支援者としてのあり方や姿勢についても深く考えるきっかけとなりました。支援に携わる立場の違いや現場の課題感を共有できたことで、あらたな気づきも得られたと思います。大学生支援部は今後も、互いに学び合える場をつくっていきたいと思います。
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