『つながる 深める 仕事へ広げる』キャリコンサロン大阪支部 事例共有会 報告
7月6日土曜日、キャリコン大阪支部 事例共有会を、大阪・西梅田で開催しました。
今回は、初めての参加者が、4名も!
キャリコンサロンが広がっています!
参会者全体では、フリーのキャリアコンサルタントの他、IT業界勤務、メーカー勤務、学校の講師、若年層支援、人材ビジネス業界と、今回も様々な業界の方がされ、学びが多い機会となりました。
今回のテーマは、
【現在の、中堅中小企業の採用難の背景と、その苦難を超える為に必要な視点】です。
過去にない有効求人倍率ではありますが、その中でも採用に苦戦をしている「中堅中小企業の採用難」に焦点を当てました。その原因は、実は企業側にも大いにあると考えています。3つの“ない”をキーワードに、どうすれば解決に向かえるか、キャリアのプロとしてどのような関わりができるかを、参加者全員で一緒に考えました。
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3つの“ない”とは?
①自分たちが“選ぶ“思考が強い(「欲しい」と言わない)
企業側から求職者に対して、自社のアピールポイントを十分に“言わない”。
求職者に対して、『ぜひうちに来て欲しい』と、十分に“言わない”。
まだまだ求職者を“選ぶ”という受け身の姿勢。などが見られる。
②年収が低い(こちらからの提示する年収を変えない)
自社内の、他の社員、評価制度、利益率など様々な事を理由にして、提示年収を“変えない”企業が多い。
しかし、その年収は今の雇用市場の相場から見て、果たして適正なのか、調べていないことは問題。
③求める要件だけが厳しい(育てない)
企業側からすると「即戦力」を求めて募集要件を設定するが、条件に合致する応募があることはまずない。
要件を満たす求職者はそもそも転職市場には、なかなかいないことの現実感と、即戦力だから“育てない”という考えで採用活動を行おうとする。
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それぞれの項目について、考え直さねばいけないのではと、出てきた意見は次の通りです。
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① 自分たちが“選ぶ“という思考が強い(「欲しい」と言わない)
・採用市場の最新情報を、採用担当者だけでなく、配属部門の現場、役職者、役員クラス含めて持つことが必要。
・自社の強みを伝えるノウハウ、言語化する術を知らないまま採用活動をしている。
・自社のことをそれなりに調べてきていると思っている。
② 年収が低い(こちらからの提示する年収を変えない)
・これまでの給与テーブルや制度がある中で、すぐに給与制度の改善には難しい部分がある
・制度を変えるのは長期戦だが、例えば、個別に「調整手当」等を別途付ける/その求職者に求める仕事内容に応じて「課長代理」等ポジションを個別に作るなどの、特例対応は可能なはず。
・年収はもちろん大切だが、その仕事の魅力をもっと伝える努力も必要が不足している
③求める要件だけが厳しい(育てない)
・会社として「育成」は基本的には必要だが、コストや時間が掛かるという認識が弱い。即戦力という言葉だけの一人歩き。
・自社にない「スキル」を持つ人材の採用であれば、自社で育てるノウハウそのものがないため、育てる意識が弱い。
・育成は、階層別など自社の制度とも結びつけて考えるべき問題だが、部分的な手当てのような施策になっている。
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上記のような意見交換をした後、成功している中小企業の例を取り上げ、
【時代に対応し、変化をしていく事】
【理念などコアな部分は変えずに堅持し続ける事】
この2点を共有して、終わりました。
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勉強会終了後は、魚料理とお酒が美味しい西梅田の『荒磯水産』さんで、全員参加し、笑顔で乾杯!
話を聴くことのプロであるキャリアコンサルタントの飲み会は、お話をしてもやっぱりプロ(?)と感じました。
話は深く、楽しく、大盛り上がり♪
沢山飲んで食べて、笑って、終わりました(^_^)
新しい仲間の輪がさらに広がり、とても嬉しく思います。
これからも、「つながる 深める 仕事へ広げる」を、関西からも大きく広げていきます!
◆ご入会希望の方、とりあえず説明を聞いてみたいという方は、説明会にぜひご参加ください。
◆8/3開催「キャリコンフェス2019」